上田中に残るもの

能楽の奉られた、村の宮

諏訪神社

上田中306、村を見守る諏訪神社。まつられているのは建御名方神(たけみなかたのかみ)——諏訪の神さまです。配祀は妃神の八坂戸売神。

由緒によれば、もとは福崎町山崎の地に鎮座し、元亨年間(1321〜23年)の大洪水で北田中の字神田へ、延宝年間(1673〜81年)にこの地へと遷ってきました。姫路藩主・酒井家の崇敬は篤く、例祭には姫路惣社の能楽師が遣わされて拝殿で能楽が奉納されたと伝えられています。村の宮に、お能の舞——川辺の歴史のなかでも、ひときわ雅な一場面です。

例祭は毎年10月17日。体育の日の前日の日曜には、村の獅子舞が奉納されます。

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よみがえった、雄獅子の舞

上田中獅子舞

三百年以上前から諏訪神社に奉納されてきた、上田中の獅子舞。仕草の荒い、勇壮な雄獅子の舞です。

昭和40年代に一度途絶え、およそ二十年の沈黙が続きました。それを破ったのは村の若者たち。平成のはじめに復活を呼びかけ、「上田中神楽保存会」を結成して舞を取り戻しました。演目は「やしま」「洞がえり」「橋弁慶」「扇の舞」「歌の舞」の五つ。テンポの変化が難しい「橋弁慶」は、とくに見ごたえがあります。

いまは小学生も獅子方として舞台に立ちます。一度失われ、人の手でよみがえった舞——それがこの村の誇りです。

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村の禅寺

永勝寺

上田中182、集落のなかに佇む曹洞宗の寺、永勝寺。山号は功徳山と伝えられています。

創建の年や開山を語る記録は、まだ見つかっていません。それでも、諏訪の宮と禅の寺——村の祈りは、このふたつに支えられてきました。

由緒をご存じの方は、ぜひ文箱でお知らせください。

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